【生活】ヒロシ君が日記を始めました  その3 てんこもり。


powered by てんこもり。

【生活】ヒロシ君が日記を始めました  その3

今までの話はこちら


ヒロシ君が日記を始めました その1

http://tenkomo.blog46.fc2.com/blog-entry-525.html


その2
http://tenkomo.blog46.fc2.com/blog-entry-526.html







252 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/16(水) 20:06:04 ID:G5jNDiNf
5月15日(火)その2
今日は僕とダビデ君とティンコ君とメガネ君とモンローちゃんの五人で一緒に遭難した。




全てはモンローちゃんのせいだ。
モンローちゃんが草むらでキノコを見付けて『男たるものこれくらいの大きさは欲しいわよね~♪』と、
グダグダやってたら前を歩いている子を見失ったのだ。
文句を言っても『本能には逆らえないのよ!!』と逆ギレだ。
なんて女だ。


とりあえず歩いた。
メガネ君は相変わらず手での歩行を頑張っていた。
やめりゃいいのに、この馬鹿は。


お腹が空いた。
僕のリュックにはもう食べ物は無い。
乾燥わかめも干し椎茸も練っておいしいねるねるねるねも全部昼食で食べてしまった。
ダビデ君がオロナインと間違えて持ってきた生クリームがあったので四人でなめた。
メガネ君は手が汚いのであげなかった。
例え綺麗でもあげなかった。


さっきから僕達はティンコ君を先頭に歩いている。
『こっちの方向から女の匂いがする』と言って、同じ場所をグルグル回っているだけだ。
いい加減近くにいるモンローちゃんの匂いだと気付け。


日が沈んできた。
まあ気分はとっくの昔に沈んでいる。
そういった意味で僕らは太陽に勝利したと言えるのかもしれない。
まあそんな勝ち星よりも今は梅干しがほしい。


メガネ君がいまだに逆立ちして歩いている。
もう血が上って顔は真っ赤だ。
そろそろ目障りなので、胸の高さにあるチンコを元々の股間の高さにまで引っ張ってやろうかと思ったが踏みとどまった。
…そういえば以前、交通教室で警察のおじさんが『目の前の信号が赤なら止まって、青になるのを待ちましょう。
青になったら前に進めますからね』って教えてくれたっけ…。

僕はメガネ君を殴った。
目の前のメガネ君の息の根を止め、真っ赤になった顔がアザで真っ青になるまでひたすら殴り続けた。
そしてメガネ君の顔が赤から青に変わった。
その時だ。
血液が少なくて真っ青な顔したサムゲタン先生が助けに来てくれたのだ。
メガネ君を殴ることで生じた摩擦により火花が飛び、その火花を目印にサムゲタン先生が僕らを発見できたのだ。
一時間ほどメガネ君を殴り続けた頑張りが実を結んだ。
ありがとうサムゲタン先生。
ありがとう警察のおじさん。
ありがとう交通規則。
信号を守る大切さ、この山で教わったよ。



今日はメガネ君にひどいことをしたので素直に謝った。
するとメガネ君は僕の顔を一発殴った。
『これでチャラだぜ…親友。』らしい。
僕の数百発のパンチがこんなへなちょこパンチを一発喰らうだけで帳消しになることが判明した。
よし、今度からは一発殴らせてから思う存分殴るとしよう♪






272 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/18(金) 20:29:27 ID:0WaKesUg
5月18日(金)
一ヶ月前に理科の宿題で生き物の観察日記が出されていたのを今日になって思い出した。
提出日は明日だ。
大変だ。
なので授業をサボってうさぎ小屋にいるパパイヤの観察日記をつけることにした。
僕の席には影武者としてガチャピンのぬいぐるみを置いてきたので出席の方は問題無い。


〈5月18日(金)午前8時〉
パパイヤはまだ寝ていた。
名前を呼んでみたら小屋のうさぎが全部寄ってきた。
お前らみんな、パパイヤって名前だったのか。
紛らわしいことこの上ない。
当のパパイヤ(犬的な方)は無反応だった。


〈5月18日(金)午前10時〉
パパイヤは小屋の中を元気に走り回っていた。
罪もないうさぎを度々踏み潰していたが、それでも元気に走り回っていた。
踏まれたうさぎは目を回していた。


〈5月18日(金)午後0時〉
パパイヤにご飯をあげる時間だ。
ダビデ君が給食の残りである【チキン南蛮添え白ワインの十勝平野風お茶漬けパスタ】と【ピータンの白味噌あんかけ(初恋の味)】を持ってきた。
授業をさぼった日に限って僕の大好物じゃないか…。
パパイヤには悪いが全部頂いた。
パパイヤのご飯が無くなってしまったので、近くでバナナを食べる猿と思われるパントマイムをしていたモンローちゃんに、
『ソーセージをくれ!!』と言ったら、『自分のがあるじゃない!!!!』と言われてビンタをされた。
僕のどこにソーセージがあるというのだ。
意味不明な女だ。
先生からもきつく叱っておいて下さい。

結局、パパイヤのご飯はうさぎと一緒でニンジンとキャベツになった。
パパイヤが『…チッ』と舌打ちした気がしたが多分空耳だ。


〈5月18日(金)午後2時〉
パパイヤがいなくなった。
ダビデ君と一緒に学校中を探したが見付からなかった。
職員室のテレビでワイドショーを見ている犬がいるという証言を聞いたが多分犬違いだ。

芸能コーナーが終わった頃、パパイヤはどこからともなく戻ってきた。


〈5月18日(金)午後3時〉
おやつの時間だ。
僕の。

パパイヤの見ている前でポテチを食べた。
うむ、ポテチはやはりうすしお味に限る。
パパイヤにも一枚おすそわけした。
パパイヤは表面についた塩だけなめてポテチ本体は食べなかった。
野菜嫌いでわがままな犬だ。
飼い主の顔が見てみたいぜ。


〈5月18日(金)午後4時〉
いつもならもう帰る時間だが、今日はパパイヤの観察日記の為に居残りだ。

せっかくなので散歩に連れていった。
パパイヤは喜んだ。
海で溺れる夢をみたにも関わらず、目覚めてみたらおねしょをしていなかった時と同じくらい喜んだ。


〈5月18日(金)午後7時〉
パパイヤに夕飯の【トマトジュースのビーフストロガノフ風チーズ炒め】と【怪しくない動物でだしをとった怪しくないスープ】をあげて帰ることにした。
パパイヤは今日もうさぎ小屋だ。
うさぎ業界の治安を守るため、今日も頑張ってくれ。







…という感じで明日出そう。
全部自分で考えたフィクションだけどサムゲタン先生なら問題無いだろう。
一日観察するなんて面倒臭いにも程がある。
自分ならやらない。


285 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/19(土) 18:54:36 ID:D5hkIuvq
5月19日(土)
今日はダビデ君の家で遠足お疲れ会をやった。
と言ってもただ買ってきたお菓子とかを飲み食いするだけだ。
メンバーは僕とティンコ君とダビデ君、それとティンコ君が勝手に呼んできたモンローちゃんだ。

メガネ君は呼ばなかった。
一番遠足で疲れた彼を遠足お疲れ会に呼ばないのはいささか可哀想ではあるが、
それを差し引いても有り余るほどメガネ君はウザいからだ。
だから今日はいない。
実に清々しい気分だ。



とりあえず4人で乾杯した。
僕とダビデ君は小学生らしくファンタだ。
モンローちゃんとティンコ君はやたら泡立っている妙な黄色い飲み物を飲んでいたが、どうせ僕の目の錯覚だろう。


それからなんかいろいろ喋った。
ティンコ君が『この夏こそは女の【あな】にアレを入れてやる!!』と気合い十分に何かを宣言していた。
意味がよくわからなかった。
女子アナの人気投票かなんかで誰かに一票入れるのだろうか?
僕はそう思い込むことにした。
モンローちゃんはモンローちゃんで不気味に笑いながらティンコ君の股間を触っていた。
お前らは一体何がしたいんだ。


話は次第にメガネ君の愚痴へと変わっていった。
ティンコ君は以前からメガネ君に、
『僕のモンローちゃんに手を出さないでもらえるかな~?いつも彼女の事をいやらしい目で見てるよね~?
今すぐやめなければ、この問題を法廷にまで持ち込む覚悟がこちらにはあるんだよ?』と妙な因縁をつけられているらしい。
他人事なので基本的にはどうでもいいが、メガネ君のモノマネをするティンコ君を見ていたらどうしようもなくムカついたので殴った。
モノマネだけで人に不快感を与えるなんて、メガネ君のウザさはもう半端ないレベルにまで達している。


モンローちゃんも色々迷惑しているようだ。
ラブレターは週に6通渡されるらしい(※月曜日はジャンプの発売日なのでラブレターは作者の都合によりお休みです)。
あと毎晩自宅に『こんばんわ。今夜もメガネです。』という電話がかかってきたり、
図工の時間に赤ちゃんの顔を描き【モンローちゃんと僕の愛の結晶】というタイトルを付けられたりしているらしい。
さすがメガネ君だ。
起こす行動に一切ためらいが無い。
己の信念を貫き堂々と生きている。
称讚に値する男だ。
だが殴る。


ダビデ君も迷惑しているようだ。
イモリとヤモリの区別の仕方がわからない、と聞いたら『ガソリンで動くのがイモリ、ココアで動くのがヤモリさ♪』と教えられたそうだ。
理科のテストで自信満々にそう書いたらサムゲタン先生に呼び出しをくらったらしい。
純粋なダビデ君はその出来事で他人を信じる心を失ったのだ。
もうメガネと書いて人間のクズと読ませるにふさわしい人間だ。


お疲れ会だというのにメガネ君の話をして余計にお疲れだ。
さすがお疲れ会だ。


302 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/20(日) 19:44:33 ID:izY0fX1i
5月20日(日)
今日は僕とダビデ君とメガネ君でプロ野球の試合を見に行った。
メガネ君は呼ばないでおこうと思ったが、偶然僕とダビデ君の電話を自宅から盗聴していたようで、
あっちから連れていってくれと言ってきた。
偶然ならしかたがない。
わざとなら殴っているところだ。

今日の試合は〈綿毛フワリンズ〉vs〈豪傑・鬼瓦勘三郎組〉の対決だ。
綿毛フワリンズは平均年齢11歳の若手選手が中心の球団だ。
法律の関係でナイターでの試合はできないはずだが、そこらへんは強行突破している。

豪傑・鬼瓦勘三郎組は今年で球団設立400周年を迎える大御所だ。
創立者である勘三郎氏の血縁を受け継ぐ人間のみで構成され、
下は生後8ヶ月から、上は97歳までという弱冠幅広い年齢層の選手となっている。
一応僕たちはフワリンズの応援に来た。


試合が始まった。
隣でメガネ君がうるさい。
『今日は芝のコンディションが悪いからね。最終コーナーの平泳ぎでいかにして審査員のハートを掴むかが重要だね。
ネット際におけるゾーンプレス内でのコブラツイストの応酬も見物だよ』と言っている。
お前は何のスポーツの話をしてるんだ?

三回が終わって0対0の接戦だ。
フワリンズのピッチャーの佐助君(9)が投げるストレートが冴えわたり、既に相手チームの打者を三人病院送りにした。
内一名は意識不明の重体だ。
対する勘三郎組のピッチャーであるミケランジェロ恵比寿さん(93)は失点は無いものの、
一球投げるのに10分かかるため観客からブーイングを受けている。
お年寄りはいたわれ。


ようやく誰かがホームランを打った。
するとメガネ君が『ホームラン。つまりHome runってことさ。〈とっとと家まで走って帰りやがれ、この腐れ外道が!!!!〉て意味だよ。
要するに退場さ。あの選手も気の毒に…。』と言ってきた。
お前の脳の方がよっぽど気の毒だ。


試合は8回を終わって84対0でフワリンズが弱冠リードしている。
だがまだ9回が残っているのだ。
84点差なんぞちっぽけだ。
油断していたら一球で逆転されてしまうだろう。
スポーツは何が起きるかわからないのだ!!!!
気を引きしめて応援せねば…。

まあ結局何も起きずに試合は193対0でフワリンズが圧勝した。
手に汗握るいい試合を見せてもらったぜ!!
隣のメガネ君は『勘三郎組の今後の課題はオフサイドトラップの強化だな…』と言っていた。
…この糞メガネが!!
野球知らないんならしゃしゃりでてくんじゃね~よ!!!!
僕は手に持っていた硬球をメガネ君のライト金玉に至近距離から全力でぶん投げた。
この一球が彼にとって真の意味でデッドボールになることを願ったが、メガネ君はまだ図々しく生きていた。


他人を信じる心を失ったダビデ君は今日一言も喋らなかった。


311 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/21(月) 19:33:37 ID:s1+t/4gr
5月21日(月)
今日は職場体験学習で保育園に行った。
幼い女の子の身に危険を感じた僕は、ティンコ君とメガネ君に、
『学校が校長の借金の担保として押収されたので明日は学校は休みだ。』と昨日言っておいた。
だが奴らは来た。
貴様ら少しは僕の言うことを信じろ。
クラスのみんなで近くの保育園に行った。
そこの保育士さんがティンコ君とメガネ君の犯罪チックな顔に気付いて、
二人の園への立ち入りを拒否してくれるかという淡い期待もあったが儚く散った。
こうなったら覚悟決めてケツの穴引き締めとけ園児共。

みんなで外で遊ぶ時間だ。
男の子が『かけっこしよう☆』と言ってきた。
かけっこは大好きだ。
なので早速『僕は全財産を賭けよう。君は何を賭けるんだい?眼球かい?それとも家の権利書かい?』と聞いたら、
男の子は泣きそうな顔で逃げていった。
…なぜだ。
『賭けっこ』ではないのか?
互いが賭けたものを巡って闘う遊戯ではないのか?
僕は激しく困惑した。


ふと見るとダビデ君が男の子の集団に『チンコ見せろ~!!!!』と言われまくって泣いていた。
それに便乗してモンローちゃんも『そうだそうだ!!見せろ~♪』と言っていた。
それを見たサムゲタン先生も『ダビデ!!!!お前の股間のマグナム、今ここで見せて民衆の度肝を抜いてやれ~!!!!』と言っていた。
いじめカッコ悪い。

当然サムゲタン先生は保育士の先生に怒られた。
『子どもにマグナムなんて過大評価です!!火縄銃がいいとこだわ!!!!』と言われて…。
お前ら揃いも揃ってバカだ。


給食の時間だ。
今日の献立は【甘エビと西洋梨の中華風グラタン】と【限りなく黒に近い白米】、それと栄養面を考えて【ごま150粒】だ。
小学校と保育園という違いはあれど給食はあまり変わらないようだ。

園児は好き嫌いが激しく、ごまを食べない子が多かった。
するとそれを見かねたサムゲタン先生が【ごまと共に歩んできた36年】と題して、
自分の半生を振り返りごまが自分にどれだけ素晴らしい事をもたらしてくれたかを熱く語った。
サムゲタン先生はごまを五万粒食べたら超サイヤ人になれると教えてくれた。
そんなものになれるはずはないが、さりげなくダジャレをおり混ぜている辺り、サムゲタン先生のユーモアが伝わってきた。

先生の話を鵜呑みにしたメガネ君は園児からごまを強奪して必死で食べていた。
貴様ごときはへそのごまでも食してろ!!


午後はお昼寝の時間だ。
『寝ている所を急に襲われるっていうのも悪くないシチュエーションよね~…』
『…この子は将来おっぱいが大きくなりそうだ。今の内に手なずけておかねば…。』
『若き戦士達よ。君達の戦いは今始まったばかりだ。来るべき戦いに備え、今はゆっくり眠るがいい…。』
例によって例のごとく、頭のおかしい三人がまた妙な事を呟いていた。
お前ら少しは黙っていられね~のか。


職場体験は無事終わった。
年下の男の子を持て遊ぶのが趣味のモンローちゃんは保育士を目指すことにしたようだ。
ロリコンのダビデ君は保育士を目指すことにしたようだ。
何も考えていないメガネ君はとりあえず保育士を目指すことにしたようだ。


343 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/23(水) 18:15:01 ID:Nzfu28P+
5月23日(水)
今日は家庭科の授業でカレーを作った。
班毎に分担して行うのだ。
僕の班はいつものあいつら達だ。


まずは野菜を洗わねばならない。
それを巡ってメガネ君とティンコ君がケンカしていた。
『君が野菜を洗うだって?ふん、自惚れも甚だしいぜ!!君みたいな汚い人間が野菜を洗ったって野菜がますます汚れるだけさ!!
汚れなきこの僕に任せていただこうか!!』とメガネ君は言い、
『ふざけるな!!女の扱い方も知らん田舎小僧が!!
お前みたいな童貞野郎が野菜を洗うなんて笑い話にもなんね~よ!!』とティンコ君が言う。
どっちでもいいから早く洗え。
そう思っていると『それなら中立な立場に位置するヒロシ君に決めてもらおうぜ!!』『上等だ腐れメガネ!!!!』と、
僕が決める流れになった。
お前らそんなくだらん事を僕に委ねるな。

悩みに悩みまくった結果、ダビデ君にやってもらう事にした。


次は野菜を切る。
するとメガネ君とティンコ君がまたケンカを始めた。
『ティンコ君。君みたいな未熟者にこのニンジンは切れぬよ。
このニンジンがいかなる状況でも敵を殺せるよう精神を研ぎ澄ましているのがわからないのかい?
君なんぞ、近付いた時点でニンジンに喉元をブスリと刺されるのはわかりきってることさ。
理解できたらその包丁をさっさと僕に渡しな!!!!』とメガネ君が言う。
それを受け『黙れじゃがいも野郎が!!!!野菜切ってる暇があるなら親子の縁切ってこいや!!
お前の両親、今頃お前みたいなブサイク産んで死ぬほど後悔してるはずだぞ!!!!死んで詫びてこい!!!!』とティンコ君が反論する。
野菜を切る前に二人との縁を切りたい僕はモンローちゃんに野菜を切ってもらうことにした。


次は野菜を炒める。
またケンカが始まった。
『やめておけよティンコ君。できない事は素直にできないと言いな。君みたいな単細胞が野菜を炒めるなんて危険極まりないよ。
野菜を炒める前に肘を痛めるのがオチさ。無理するな!!僕がやってやるよ!!』
『ふざけんな早漏!!病気持ちのお前が炒めた野菜なんてノミでも食わね~よ!!
変な病原菌を繁殖させる前にとっとと保健センターに引き取ってもらいな!!!!』
二人は忙しそうだったのでサムゲタン先生に炒めてもらった。


次はルーを入れて煮込む。
『ルーの事なら僕におまかせ!!!!Mr.ルーマニアと呼んでくれぃ!!!!』
『さぁ、カレーのルー大柴を持ってきたぜ♪…なんちゃって(笑)』
僕が直々にルーを入れて煮込んだ。


できたので盛り付けだ。
『ご飯とカレーの比率は1:1.618にしといてくれたまえ。それがカレーの黄金率さ!!』
『あれ?女体盛りのカレーは?あれをやってくんないと食が進まないんだけどな~。』
…え~っと…ウチの班は僕とダビデ君とモンローちゃんだけか。
あと二人誰かいたような気がしたんだが…。
……………あっ!!!!
忘れてた!!!!
手伝ってくれたサムゲタン先生と、うさぎ小屋から野菜を提供してくれたパパイヤの分をあげないと!!
パパイヤのはたまねぎを抜いてあげてと…。
よし!!いただきます!!!!
やっぱり班で一致団結して作ったカレーは最高だぜ!!


カレーを食べる僕達をメガネ君とティンコ君が悲しそうな顔で見ていた。
お前らどこの班だ?
気持ちが悪い。


353 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/24(木) 19:18:54 ID:7QbtNPHC
5月24日(木)
今日未明、僕とダビデ君と変態二人と淫乱娘は学校の帰りに道端に黒いカバンが落ちていたのを発見した。
中身を見てみると、福沢諭吉さんの神々しいお姿がプリントされた薄っぺらな紙が何枚も入っていた。
全部で五百万円はあるだろうか…。


するとメガネ君が『ややっ!?これは僕のお母さんの妹の夫の祖父のいとこのひ孫の母親の長男の友人の知人のお金では!?
これは大変だ!!僕が届けてあげねば♪』とほざいた。
要するに赤の他人だろうが。
回りくどいことを抜かすな。
腹が立った僕はメガネ君の財布から一円玉、五円玉を除く全ての小銭、紙幣を抜き取った。
全部で30円か…。
しけてやがるぜ。
紙幣だと思ったらレシートだしよ~。


五百万円という大金にみんなが動揺しているとティンコ君が、
『やれやれ。みんな何を驚いているんだ?たかが五百万円じゃないか。君達の貧乏レベルには開いた口が塞がらないよ。
さぁ、みんな落ち着いてズボンのチャックを下ろそうではないか。』と言った。
お前が落ち着け。


モンローちゃんもほざき始めた。
『五百万円?私のような美しい女と熱い夜を過ごしたいのならこんなはした金じゃあ無理ね。私も安く見られたもんだわ。
ちょっとこのお金の持ち主の家に数年居座って(衣食住保証)じっくり文句を言いたいとこだわ。』
お前ごときに五百万円払う人間の気がしれない。

ダビデ君は驚きのあまりプランクトンを食べる淡水魚のモノマネを始めた。

いい加減にしろ!!
さっきから好き勝手やりやがって…。
お前らも少しは落ち着いて考えろよ!!
このお金を五人でどう分けるかをな…。


僕らの心拍数が正常値を刻み始めた頃、ダビデ君がおもむろに『警察に届けようよ』と言い出した。
何を血迷った事を…。
ダビデ君だけはこいつら変態と違ってまともな事を言うかと思ってたのに…。
常識人が聞いてあきれるぜ!!!!

みんなの説得によりダビデ君は改心した。
道を踏み外しかけた友人を救う事が出来たのだ。
友情って美しい。

五百万円の配分を決めねばならない。
まずは僕が490万円もらうとして……………残り10万円を僕を含めた五人で分けるのが一番平等だな。
我ながら完璧な配分だ。
これに文句を言う奴の気がしれない。

すると他の四人がこの配分に対し、猛烈に抗議してきた。
信じられない。
お前らそんなに金を独り占めしたいのか!!!?
金の亡者共が!!!!


結局、金は僕とダビデ君とティンコ君とモンローちゃんが125万円ずつもらい、残った金を全部メガネ君がもらうことで一同納得した。
残金を全てもらえるメガネ君はおおはしゃぎだ。
なんて無邪気な笑顔だろう。
今ほどメガネ君の頭の悪さに感謝したことはない。


これで僕ら(メガネ君除く)は125万円の大金を手にした。
僕ら(メガネ君除く)の未来は明るいぜ!!!!!!!!




………ていう夢をみた。


363 :1 ◆A2rpxnFQ.g :2007/05/25(金) 18:43:00 ID:XNSGZM5H
5月25日(金)
今日はメガネ君にパーティーに招待された。
『伊達正宗を越える伊達メガネ開発プロジェクト生誕150周年記念パーティー』らしい。
裸眼の僕らに何を祝えと言うのだ。


パーティーはメガネ君の部屋で行われる。
出席者は僕とダビデ君とティンコ君とモンローちゃんとメガネ君という豪華な顔触れだ。

部屋に入って早々、『ごめん!!実は僕、伊達メガネじゃないんだ!!度の入ったメガネをかけてるんだ!!
だけど、どうしてもこの素晴らしき日をみんなで祝いたくて…。
おかしいよね?伊達メガネじゃないのに伊達メガネの記念日を祝うだなんて…。間違ってるのはわかってる!!!!
でも伊達にメガネをかけてない僕に免じて許してほしいんだ!!!!』と言われた。
こいつはそんな無駄な事を力説するためにカロリーを使って虚しくならないのだろうか?
謝るくらいなら僕らの帰りの交通費、傷付いた僕らの心への慰謝料を負担した上で即刻パーティーを中止すればよかろうに。
死ぬほど帰りたかったがそこはとどまった。


まずは主催者であるメガネ君の挨拶だ。
『本日は僕のメガネの為にお集まりいただきまことにありがとうございます。
メガネと共に歩んできた10年間、雨の日もありました。風の日もありました。サウナでメガネが曇った日もありました。
それでも私はメガネをかけ、いや誇りをかけ今までを生きてきました。
いつも僕の人生をクリアに映してきたメガネ。今日だけは君が主役だ。心行くまで形状記憶してくれ!!!!
挨拶を終わります。』
挨拶だけじゃなくてお前の人生もとっとと終わらしてこい。


次は祝電披露だ。
いろんな方々から祝電が届いているらしい。
・株式会社メガネーズ
・メガネケースの青山
・日本で初めてメガネを虫眼鏡代わりに使用した人
などから来たらしい。
その他にメガネ愛好会会長の白鳥さんという人から祝電が届いた事を知るとメガネ君は、
『なんだって!?あの疾風の白鳥と呼ばれ世間を圧巻した白鳥さんから祝電が来ただと!?
…白鳥さん…。こんな若輩者の僕の為に…。…ありがとうございます!!!!』とほざいた。
何者だ、白鳥さんは。
そんな奴に圧巻された覚えは無いぞ。


最後にスライドショーを見せられた。
【あなたと私とメガネの歩み】というタイトルで、メガネ君がこれまでかけてきた歴代の名だたるメガネを、
解説ナレーション付きで次々に紹介されていく。
『思い出すな~。このメガネは祖父から譲り受けたものでね。
埼玉県に出かける時は必ずかけていったよ。白鳥さんは夏モデルだったよ。』とか
『このメガネは儀式用のメガネさ。年に12回行われるメガネ祭りの踊りの時に着けるのさ。
あっ、そこのレンズに傷が付いてるだろ?それ何だと思う?
実はね…白鳥さんが既にこのメガネをかけていることを忘れて別のメガネを重ねてかけてしまった時にひびが入っちゃったんだよ!!!!
あのときはメガネがよじれるほど笑ったな~☆』とかいちいちコメントをはさんできた。
この際、大爆笑確実な話をしろとかためになる話をしろとか贅沢は言わない。
せめて白鳥さんの人物像の説明を入れてから話せ。
単純に不快だ。


記念品に等身大のメガネ型グミをもらった。
明日は『コンタクトよりも軽いメガネ開発プロジェクト一週間記念パーティー』があるらしい。
行くかボケ。





続き ヒロシ君が日記を始めました  その4は↓(更新後反映)
http://tenkomo.blog46.fc2.com/blog-entry-528.html




  
関連記事


コメントの投稿

非公開コメント

♯4510
おもすれーwwwwwww
♯4513
作者いい意味でキチガイwwwwwww
♯4514
これってオリジナル?
元ネタとかあったら見たいんだが
かうんたっく

買って得したスレをまとめてチェック!
買って、得したな~と思うもの まとめ
最近の記事
ここ一ヶ月でアクセスの多かった記事
はてブで見るてんこもり。 (新)
はてブで見るてんこもり。
カテゴリー
検索フォーム
年度別おすすめ記事
アクセス解析

なかのひと

ブログパーツ
プロフィール

 かずな

Author: かずな
メールはtenkomoあっとgmail.comまで
ヘッドラインはメールとか逆アクセスで
当ブログはAmazonアソシエイトに参加しています

元管理人 もら太
更新情報はこちら!↓

携帯からもてんこもり!
QR
月別アーカイブ
最近のコメント
リンク
スポンサーリンク